浜松医科大学

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子どものこころの発達研究センター

「浜松医科大学子どものこころの発達研究センター」は、子どもたちのこころの危機の背景にある諸現象を解明し、また、こころの危機をもつ子どもたちへの療育や教育を実践していくための手法を開拓し提供していくことを目指しております。

研究事業

1.自閉症および広汎性発達障害の原因に関する研究

自閉症の原因は、脳をはじめとする神経系にあると考えられています。つまり、「こころ」だけで自閉症を理解することはできません。そこで、自閉症の子どもの脳で生じているさまざまな問題を、科学的に、特にタンパク質などの分子のレベルで明らかにすることを目指しています。

2.子どもの発達全般に関する研究(浜松母と子の出生コホート研究:HBC Study)

社会は日々変化を遂げています。その変化に伴い、私たち大人は、子どもが育つ環境に少しずつ不安を覚えるようになってきました。やさしく見守るだけでよいのか?子どもたちが健やかに成長・発達するのにふさわしい環境を、大人たちは提供できているだろうか?その環境を提供できずに子どもの発達に支障をきたしていないだろうか?これは、今日の私たちの共通の疑問といえるでしょう。 2007年、私たちは、生まれる前から4歳になるまでの子どもの身体発達、神経発達を詳細に追跡・調査するプロジェクトを立ち上げました。学術的には、このような調査の手法を「出生コホート研究(Birth Cohort Study)」といいます。2011年に募集を終了したHBC Studyに参加中の子どもの数は1200名を超えます。世界では、HBC Studyのほかにもいろいろな出生コホート研究が行われており、その有用性は社会から広く認められています(参考:世界の出生コホート一覧 Birthcohorts.net)。 赤ちゃん(お子さん)、お母さん、お父さん方の全面的なご協力をいただいて進めているこの調査から、やがて子どもの福祉、医療、教育、社会政策に活用しうるデータがうまれることが期待されています。

3.児童・生徒のメンタルヘルスに関する研究

「キレる」という言葉があります。現代の子どもたちは、本当にキレやすいのでしょうか?そもそも、「キレる」と「怒る」は違うことなのでしょうか? 小・中学生、高校生を幅広く対象とするメンタルヘルス調査を通じて<怒り>や<攻撃性>、さらには<うつ>や<不安>との関連を探り、背景にある問題の所在を探っています。

4.犯罪の被害と加害を防ぐ家庭と少年へのサポート・システムの構築に関する研究

少年を犯罪の加害や被害から守るために地域社会ができることは何でしょうか。私たちは、発達障害などの生来の脆弱性を有する少年を主な対象に、触法少年の 心理メカニズムや家族背景を明らかにすることで、触法少年とその家族のための治療教育的プログラムを開発し、少年を犯罪の加害や被害から守るための地域サ ポート・システムを構築することを目指しています。詳細は、こちら(アスペ・エルデの会)のページ、および、こちら(JST)のページをご覧下さい。

社会貢献に関する活動

  • 浜松市発達障害者支援体制整備検討委員会(浜松市)。発達障害児の地域支援に関する政策諮問
  • 浜松市社会適応訓練事業検討委員会(浜松市)。精神障害者の就労活動に関する支援方法の諮問
  • 教育関係者、保健・福祉関係者を対象とする、メンタルヘルスおよび発達障害にに関する研修会の開催と講師の担当
  • 静岡県こどもの精神保健フォーラムを年2回開催し事務局長及び研究会の企画を担当
  • 静岡サイコオンコロジー研究会を年2回開催し世話人及び研究会の企画を担当
  • 静岡がん治療フォーラムを年2回開催し、監事及び研究会の企画を担当

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