金沢大学

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子どものこころの発達研究センター

 今まで自閉症、アスペルガー症候群、非定型自閉症と別々に呼ばれていた病気は、互いに症状がよく似ており、分けておくよりは一つにまとめたほうが良いと専門家の間で提言され、「自閉スペクトラム症」と呼ばれるようになりました。

 私たちは、有病率が1~2%と高く、出生後まもなく症状が現れて、治療法がないために、生涯にわたって症状が続く、この自閉スペクトラム症に特に注目して、研究や社会貢献を行ってきました。その一端を紹介します。

1.自閉症カフェの開催

当事者、家族、市民、専門家が自由に集い、自由に雑談し、自閉スペクトラム症を相互に理解するための集まりを平成22年から金沢市内にて隔月に開催しています。

2.書籍の刊行

自閉スペクトラム症やこころの病気を市民に広く知っていただくために、「自閉症という謎に迫る」(小学館新書)、「自閉症の倫理学」(勁草書房)、「こころの病気を学ぶ」(シナジー出版)を平成25年に刊行しました。

3.市民公開型シンポジウムの開催

専門家が市民に直接、研究成果を紹介するシンポジウムをときどき開催しています。平成26年秋には、「市民公開シンポジウム:第3回金沢大学子どものこころサミット」を3日間にわたって金沢市内にて催しました。

4.マウスをモデルとした研究

遺伝子を改変したマウスを用いて、脳下垂体ホルモンであるオキシトシンの育児や社会性に関わる作用について権威ある学術雑誌に公表しました。

5.幼児用脳磁計を用いた研究

私たちは世界に類いのない、安全で、子どもに優しい脳磁計という装置を持っています。これを使って、自閉スペクトラム症の幼児の脳の働きをさぐり、数多くの論文を公表しています。

6.オキシトシンによる臨床試験

成人の自閉スペクトラム症の患者様にご協力いただき、オキシトシンがこの病気の症状を改善できるかどうか確認するための臨床試験を行っています。これは、文部科学省脳科学研究戦略推進プログラムの委託を受けた研究です。

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